響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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善界
曲名: 善界《ぜがい》
作者: 竹田法印定盛(一説)
季節: 不定
場所: 京・愛宕山
比叡山麓
分類: 切能物・二場
上演時間: 約1時間15分
上演データ: 第5回 響の会
1995年4月28日(金)
宝生能楽堂
シテ・清水寛二
 
●あらすじ
文・清水寛二/西村高夫
 唐の天狗の首領である善界坊(シテ)は、日本で仏教信仰が盛んなのを妨げようと日本に渡って 来た。愛宕山に住む天狗の太郎坊(ツレ)を訪れた善界坊は、日本の仏教の隆盛ぶりを聞き、仏法を妨げることの困難さや愚かさを語り合うが、野心を抱く善界坊は太郎坊の案内で比叡山へと向か う。飯室の僧正に使える能力(アイ)が登場し、善界坊が仏法を妨げようとしているので急いで祈祷するようにとの勅命が僧正に下ったことを語ると、あたりの気色がただならぬものとなる。やが て内裏へ向かう飯室の僧正(ワキ)の前に天狗の姿となった善界坊が現れ、僧正を車からひきずり出そうとする。僧正が呪文を唱えると、不動明王を始め様々な神たちが現れたので、その威勢に圧 倒された善界坊は二度と現れないと約束して空の彼方へ去って行く。
 室町末期の作者付『いろは作者注文』では竹田法印定盛作とされる五番目物。鎌倉期成立の絵巻『是害房絵』を典拠とする作品。

〔'95/4/28 第5回 響の会 パンフレット掲載〕
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