響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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藤戸
曲名: 藤戸《ふじと》
作者: 世阿弥(一説)
季節: 春(旧暦3月)
場所: 備前・藤戸
分類: 四番目物・二場
上演時間: 約1時間25分
上演データ: 響の会 第23回研究公演
2004年9月3日(金)
銕仙会能楽研修所
シテ・観世榮夫
※ 袴能
藤戸
観世榮夫〔撮影:吉越研〕
●あらすじ
文・長谷部好彦(響の会通信編集委員)
 藤戸の先陣の功により、備前の国兒島を賜った佐々木盛綱(ワキ)は、新国主として意気揚々と国入りし、訴訟のある者は申し出よと触れを出す。実はこの先陣の功の陰には若い漁師の犠牲があったのである。盛綱は功を独り占めしようと、先陣の為の浅瀬のあり所を教えてくれた漁師を刺し殺し海に沈めて素知らぬ顔をしていたのだ。この事を知った漁師の母(前シテ)は訴訟の場に現れ、我が子を返せと嘆き訴え、盛綱をギリギリの思いで責める。盛綱もついには隠しきれず、その時の様子を語って聞かせると、母は我が子と同じく殺してくれと更に激しく詰め寄り、はね返されるも、我が子を返せと責め寄り、涙に沈む。さすがに盛綱も哀れと思い、弔いを約束し母を家へ送らせる。無力のままとぼとぼと帰る母の姿…。〈中入〉
 盛綱が経をあげ弔っていると、果たして痩せ衰えた漁師(後シテ)が現れ、理不尽に殺された恨みを述べ、刺し殺され海に沈められ苦しむ様を再現してみせるも、やがて弔いの功徳により成仏するのだった。
 我が子を殺された母の凝縮度の強い思いと恨みに対し、後シテの思いと恨みは、ワキの成仏がこんな自分の存在の上に成り立っている皮肉さを薄ら笑ってしまう様な空虚なものに思える。加害者であるワキをも哀れんでしまう様な…

〔'04/9/3 第23回研究公演 パンフレット掲載〕
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