響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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相武台東小学校ワークショップに参加して
この文章は、2009年11月26日に座間市立相武台東小学校での6年生対象のワークショップを手伝ってもらった、早稲田大学法学部4年(早稲田大学観世会4年)今井有華さんの感想文です。

1月26日、サークルの師範である清水寛二先生が小学校でワークショップをなさるということで、 私はそのお手伝いとして小学校に行った。
清水先生、先生の奥様、サークルのOBの方、観世会4年のHさん、そして私の総勢5名。
小学校に着き、校長先生へのご挨拶が済んだ後、私たちは6年生のクラスで一緒に給食を食べるため、教室へ移動した。
教室に入ると、まずは質問攻めにあった。「年齢は?」「好きなものは?」 子どもたちの溢れるパワーを感じる!給食を食べている最中も、 既に食べ終わった子たちが、話しかけてくれたり、クラスの 子を紹介してくれたりと退屈する暇はなかった。

給食の後、着物と袴に着替えた私たちは体育館に移動した。
いよいよワークショップの始まりである。
清水先生の解説の後、最初は仕舞「羽衣キリ」をOBの方が舞われる。
続いてHさんと私で相舞「舎利」を舞う。
ここで清水先生が面の説明をされて、その面をOBの方がかけて再び「羽衣キリ」を舞われる。
この時とても印象的なことが起こった。紋付袴に面をかけた姿のOBの方の舞を見た子どもたちの中から 「きれい〜」という声が起こったのだ。
一見怖いと感じる人も少なくない面の美しさが伝わっていることを感じて、とても嬉しくなった。

次に清水先生が「船弁慶キリ」を舞われる。
子どもたちはすぐ側で振るわれる長刀の迫力に目を見張る。
その後、子どもたちの中から船弁慶の子方である義経役をやってくれる子を募った。
たくさんの手が勢いよく挙がる。代表の子に装束を着付けている間に、 先生の奥様が息抜きも兼ねた体操をなさる。
装束付けが済んだ。本当によく似合っている!
義経に扮したその子は、刀の扱い方と謡を簡単に習う。
そしてすぐに地謡に合わせて、シテである清水先生の振るう 長刀に応戦する。

ワークショップの最後には猩々の一節「盡きせぬ宿こそめでたけれ」をみんなで謡った。
ワークショップ終了後には何人かの子達が私のところに質問にきてくれた。
「どうやったらそんなに大きな声が出るんですか?」
子どもたちには能の声の出し方は聞きなれないものなのだろう。
何より興味を持って質問に来てくれたことがとても嬉しかった。
今回のワークショップをきっかけに、能に興味を持ったり、 また今すぐに興味を持たなくても、 私のように大学で能を始めたりしてくれる人がいたら、これ以上嬉しいことはない。

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