響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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●2006年7月
〔06/07/28〕梅雨明けず 鶯の谷渡り 【062】

 地球科学の学会で神戸に行っている蓮太は無事終わって今日は大阪のマンドリン娘と甲子園へとやら。阪神勝ったようですね。

 今朝の〈原爆忌〉の稽古は昨日集まって進度がないということで中止。体力として、ありがたい。代わりに八月に二度設定。
 昼はそうめん。例によってシソを20枚ほど、ミョウガも取れたてを。なすとたまねぎ炒めにもシソをいっぱい。
 三時に家を出て、青山によって昨日使った緋の長袴を返し、三菱さんのお稽古へ。
 往復の電車では久しぶりに読書。林京子全集の八巻。解説、後記、短いエッセイと後から読んでいく。明日長崎のブリックホールで開かれる平和シンポジウムへ行き、その林さんの話や穐吉敏子さんのジャズなどを聴く。朝イチの飛行機を取ったので、朝5時半にはうちを出なくては。(シンポジウムまでに博物館などに行く予定)

 三菱さんの稽古、最後に残った三人の美女からちょっとビールでもと誘われたが明日早いからと御辞退。残念次回に。
 一人の人が「昨日拝見しました。」 オイリュトミー「笛市」
 有難うございました。無事というか、やったことのない初めての演技をしたのでいったいどうだったのかしらん。面装束をつけて、口語! しかも女言葉!(普段面をつけてあんな演技はできない) それと中入り?しての狂言風演技。
 早稲田の先輩、錬肉工房の岡本章氏、楽屋へみえて「面白かったよ。がんばってたじゃない。」 こわいこわい。
 スタジオ・ルラの松山さん宇佐美さん(去年浦上の天主堂まで〈長崎の聖母〉を見に来てくれました)、スタッフの皆さん、そしてピアノの中村さん、笛の松田さん(松田さんに誘われたんです)、有難うございました。
 第二場でピアノの前に坐っている時間あり、グランドピアノの音がすばらしく体に響きいい時間。
 楽しい打ち上げのあと、朝から〈原爆忌〉の稽古、〈養老水波〉の下申し合わせ、そして「笛市」のリハーサルと本番だったので、しかも装束も電車で帰るには重く、大井町からタクシーで帰宅。

 アア今朝の休養、ありがたいこと。
 昨日リハーサルの最中にフト一体なぜ今、ここにこうしているのだろうと思う。わたしはだれ? ボッーとしていると、ああ、せりふせりふ!俺の言うところだ!
 本番でそこのところつい力が入ったのか、今日は右の肩甲骨の内側がこって痛い。舞台の後はたいていここだ。押しているうちに回復するが今日はなかなか。あかんな。

 このところ日記を休んできた。歌仙会から一週間の虫干し、もう太古の昔のよう。色々書くべきこともあったが(そうだ梅雨前線停滞でしたね。セミも少し鳴いたが)今となっては割愛しよう。虫干しは体力心配だったが、無事皆勤できた。表彰状をあげようか。でもずいぶん仕事は若い人に任せている。ありがとう。しかしまったく装束や面に囲まれた時間は幸い。

 アア明日は長崎の太陽。あさって浦上のミサに出て帰り万蔵追善会へ。そういえば今日丸の内の明治生命のアトリウムを通ったら三人で座っている人が「万之丞さんが・・・」。それしか聞き取れなかったが、何を話していたのだろう。

〔06/07/17〕梅雨前線停滞中 私も寝たり起きたり 雨中花あり 【061】

 紫式部が咲いた。水引の赤が咲き始めた。モッコクの陰に茗荷の花
 この前編集部でミョウガに茗荷の玉っころ(ミョウガの子)の写真を貼り付けてくれたけれども、その時はまだそやつらは出ていなくて(葉のほうだけだったんだ)、アアいつ出るかと待っていた。初収穫は3日ほど前か。また出ているかと、雨が上がっている間に探せば、おお有る有る。一つはもう花が咲いてる。花の咲いてるのを早速頂戴して、物忘れを恐れず、昼の冷やしうどんに。

 昨日は「笛市」の公開稽古。横浜蒔田のオイリュトミー スタジオ・ルラにて。ピアノはなくその分はCDにて。私は当日第一場の大蛇の化身は装束をつける予定だが、今回は紋付袴に面をかける(縫箔のかつぎは使って)。冷や汗(ともかく私の語りが止まったり、飛ばしたりしたら・・・)と暑つ汗。第二場では狂言風の演技。頭巾をかぶる。終わってお茶で懇親会。熊本からいらした方も。好評をいただく。ともかくこんな演技は初めてなんだから・・・。その後出演の4人でビールを飲みながら(一昨日歯の手術の抜糸がすんで解禁。つい生中二つのあと松田さんと冷酒「雪月花」も)、また色々話す。やっぱり本をどう読み込むか。そしてそれをどう表すか。宿題もいただく。あと10日。ただの稽古でなくて公開でよかったかも。本番はもう少し思い切っていきます。乞う御期待。

 先週は銕仙会定期公演(西村さんの〈水無月祓〉あり)、能楽座などあり(昨日の事もあったし)結構しんどかった。能楽座の〈恋重荷〉、銕仙会定期公演の〈阿漕〉は副地頭を仰せつかる。実はこの副地という仕事、今、私が一番やりたい仕事。なかなか苦しく厳しいのだが、やり甲斐あり、面白い。八月の明科の薪能(信州安曇野薪能)でも二曲この副地を頂戴し、ありがたいかぎり。

 明日は「歌仙会」。今日は疲労取り日。かあちゃんは「あいてるんだったら稽古してきたら。」 「アア今日はお休み日。」 布団を敷いたり上げたり。寝ながら明日のものを謡う。今回歌仙会の稽古では自分の舞う〈東岸居士〉のみやらせてもらって(もう一曲舞う〈志賀〉は自習のみ)他はほとんど出席せず。「そんなことではあかんえ。」 明日はがんばります。そして明後日からの虫干しも一応皆勤のつもりです。うう体力がね・・・。

 いつか紹介した国立科学博物館ニュースの能の記事(藤田大五郎氏の)、蓮太郎のところに送ってきているので、他のも順番に書いてみよう。

●国立科学博物館ニュース (毎月一回発行)
「能楽に見る自然史」
1.第441号 「老松」 関根祥六 ─ 粕谷博之(植物研究部)
2.第442号 「狂言〈政頼〉の鷹」 山本東次郎 ─ 西海 功(動物研究部)
3.第444号 「小鼓」 曽和博朗 ─ 秋山 忍(植物研究部)
4.第445号 「土蜘蛛」 金剛永謹 ─ 小野展嗣(動物研究部)
5.第446号 「笛」 藤田大五郎 ─ 近田文弘(名誉研究員)
6.第447号 「安宅」 近藤乾之助 ─ 長谷川和範(動物研究部)

 いずれも能楽師の聞き書きは原田紀子氏。例えば「安宅」のところの長谷川氏の解説はホラガイ(443号はナスカ展の特集のためかお休み)。

 夏の甲子園、高校野球の地方予選が始まっている。神奈川県は全国一の200校近い参加で強豪も多く激戦。うちの子供たちはそれぞれ別の学校だったが、一回戦で蓮太郎(高校では山岳部)の通っていた相模大野高校と伽耶(今は大阪にいて、クラブはマンドリン。高校では陸上部のマネージャー)の座間高校が対戦。どっちも勝たせたかったが、まあどっちかは二回戦へ進めるという言い方も。座間高が勝ったが、二回戦はなんと春の選抜優勝の横浜高校(観客5000人以上とか)。えらいぞ、七回コールドではあったが一桁得点しか与えなかった。
 もう一人、空手娘麻耶はひばりが丘高校。これは野球部のマネージャーだったので試合応援に。うちの隣のお兄ちゃんが通っている希望が丘高校に最終回裏に一点入れられ7−6で負け。残念でした。
 それにしても沙羅のソフトボール、厚木商業の去年(春の選抜・夏のインターハイ)連続全国優勝はすごいことなんだなと改めて思う。今年のインターハイは残念ながら県予選決勝で敗れ出場できないとの事。みんなめげずに練習してるだろう。再出発。

 そう、この前空手娘が先輩に連れられて麹町の洋食屋さんに行ったら「あれどっかで聞いたような?」 「青山からす亭」 以前銕仙会のそばにあってよくお世話になったところ。チキンソテーやオムライスを食べると必ず思い出す。お兄ちゃんがマスターに。いつか行ってみよう。
 うちの夕食は肉じゃが、なす焼き、冷奴、冷しトマト。
 そう、うちのミニトマトもまだ背は低いけれども花が咲いたよ。自分で出てきてやつらだ。8本ほど。いいぞ。
 春に植えた山椒がどうも枯れてしまって、黒ワンのフクちゃんちから小さいのを何本かいただいたのをかみさんが植えた。さてがんばれよ。

 私も明日の予習をもう一度やって早く寝よう。明日は6時には出なければ。

〔06/07/09〕梅雨らしい日 【060】

●7月7日 七夕や 7月7日7時採便 夕焼けにねむの木の花
 銕仙会の健康診断。厚生委員会の管轄。囃子方や脇の方達にも利用してもらっている。うんことおしっこ、かっ痰、血圧、眼底、心電図、血液等。去年私はこの検査から精密検査を勧められ、大腸ポリープを一つ取った。今年はどうか。
 12時に歯医者でまた手術なので早くに行く。(そういえば小田急線このところ込み方が減ったね。複々線の効果大なり。) 体重は去年より2キロ減だ。血圧も。(歯をやってるからお酒の量がまったく減ってる。それにこのところのセキだ。) 今日は血圧高い人が多い。美人がいる? 採血3度うまくいかない人あり。「今日はもういい!」 ありゃありゃ、気の毒。
 お掃除のFさんの差し入れのおにぎりをほおばって帰る。おいしい。飲まず喰わずで電車に乗ってはいけない!

 駅のスーパーで焼きソバを買って帰り、急いで作ってもらい、ぱくぱく、そして歯医者さんへ。
 今日は上の右奥。ウーウー。
 このところ右でばかり噛んでいたのに・・・。

 午睡。

 夕方、道に出て見れば西のほう、棚引く雲、赤く燃える。西方浄土、極楽世界は彼方か。合歓の木有り。ふかふかとした刷毛のような花咲きて愛らしい。蝙蝠が三羽(蝙蝠の単位はいかに)飛ぶ。元気だ。あれがサンバか? コウモリが飛ぶのを見るといつも唐揚!と思う儚さよ。
 昨日空手娘帰る。私へのお土産はワニがビールを飲んでいる柄のTシャツ。ワニに注意しろと何回も言ったからね。向こうではホームステイ。庭に湖がある家だったそうだ。(ワニはいなかったらしい。しかし、うちのしそばたけは一畳分もないのにね。) 
 今日もさっそく空手道場。この前書いて編集部でリンクをしてくれた高木道場は柔道だったが(まあいいさ、それも有りだから)、こちらは空手道和同会に属する「偶成会高木道場」。師範は高木秀穂八段。この前見学したら、稽古の前、(柔軟のあと)子供達共に全員で「少年老い易く、学成り難し・・・。」と大きな声で唱和する。
 今回のフロリダは海外の会員のための講習会。「めっちゃ楽しかった。」 毎日稽古だけだからそりゃいいさ。そして、チンプンカンプンな英語にもひるまず、例の「五快」を実践してきたらしい。「ぐっすり寝ていて機内食を一回食べ損なって、おしかった。」
 行ったら家に帰ってくるまで何の連絡もない。うちの子達はみんなそうだが、まあそれでいいよ、便りのないのは元気な印だ。

 せいぜいシソをたくさん食べておいておくれ。今夜はポテトサラダに冷奴にかつおの刺身。みんなシソ、シソ。ら抜き音階か。

 ネギやシソを細かくきざむ時に気の集中、腹筋や息をすっと止めることが必要な感じがするが、採血の時の針を血管に入れるときをそうだろう。舞も同じ。


●7月9日 梅雨らしい日 降りはしないが だけど濡縁 大山一日見えず
 昨日はかみさんの誕生日。五十うん歳。
 かみさんはソフト娘が忘れ物をして、国立の東京女子体育大学まで届け物。ついでに試合を観戦して、フライングキャッチの超美技が誕生日プレゼント。
 私もその忘れ物騒ぎに駅から自転車で帰りに坂道でダンプをよけて、履いていた雪駄が脱げ左足の指の付け根を捻挫。最初はまあ大したことはないと思っていたが、町内会の防犯見回りがあり、出かけたかみさんの代わりに廻ったら、「ありゃこれはまずい」。氷水でしばらく冷やしてシップ。そして寝る。(アア今日のプレゼントは無しだよ。)
 かみさんと娘が帰って夕食はアジの干物にやっこに・・・。
 空手娘と蓮太がおいしいケーキを持って帰って真夜中のパーティ。アア蝋燭立てる暇も有らばこそ。パクパク。
 足は・・・歩けないよ。来週どうするんだ。仕方ない、シップをして寝る。

 今朝、お弁当係パスしてずっと寝る。(この前私が清水家のお弁当係と紹介されたが正確に言うとお弁当係の助手か。) 恐る恐る昼前になって起きてみれば、おお、あしはどうにか大丈夫そう。またシップをして包帯で固定。作り物で慣れているから包帯はうまいよ。
 そろそろ勉強しないとと思って午後は濡縁に「こもって!」、、スズメやツバメを聞きつつ、カタバミの露玉をを見つつ、お散歩の人に挨拶しつつ(黒ワンのラブは体重三十数キロ。時々キュウリなどをいただくその家のバーちゃんより重い)、謡をさらう。(昨日と交代でかみさんはくたびれて午睡) 
 今年は茗荷が元気にたくさんでた(いつか木賊の写真が載ったがその横モッコクの周辺)。シソの中にかわいい山芋が何本も。うまいことオクラ用に立てた支柱に絡んでいるのも。
 隣は受験勉強だと思って自分では小さい声でやっているつもりだが、だんだん乗ってきて大きな声でやっているらしく、不審そうに通る人も・・・。電車の中でぶつぶつやっていると、ソフト娘が一緒だと「だめ!うるさい。」 自分で思っているよりも聞こえているらしい。あるいは腹話術のようになっているのかもしれない。

 この間から頂いたりした本。
◆『これならわかる、能の面白さ』 著:林 望/写真:森田拾史郎
私の〈二人静〉の写真が出ている。野村四郎さんと。地照舎の「三吉野」のときのもの。もちろん文章はしっかりとずいぶん突っ込んで書かれているのに、本全体としてもう少しきれいな編集法があったのではないかと思うが・・・。

◆ 『DEN』No.38 7周年記念号
 編集の渡辺紀子・竹下敏之夫妻ががんばっている。今回も対談そのほか多くの記事に読み応えあり。
・「歌と能の出会う場所第三回 融―王権と恋」 文:水原紫苑
『陸奥のしのぶもぢずりたれゆゑに乱れんと思う我ならなくに 古今集に収められている融の一首・・・世阿弥はあえてこのうたを、詞章に入れなかったと見たい。・・・』
・能楽師日録「節付に追われる日々」 文:シテ方観世流 上野朝義
 朝義氏は大阪天満の天神さんの前の朝陽会館(隣に「豊さん」あり)の当主。新曲〈生国魂〉(いくたま)の節付に苦労されたらしい。「ようやく手元を離れ・・・大阪城の新緑が一際眩しく感じられ、小生の心も晴れやか。」 私もこの前の〈横浜三時空〉にうんうん・・・。朝義氏は私が内弟子のころちょうど家元のところで内弟子をされていて色々お世話になったすごく気のいい「兄貴」。
『花よりも花の如く』第四巻 作:成田美名子
 成田さんよく能、細かいところまで見てますね。
 今回はありゃニューヨーク公演だよ。ジャパン ソサエティ。今日着ているTシャツは2000年のジャパン ソサエティでの公演の時もらったもの。Kurt Weill Festival 2000 能の〈谷行〉とオペラの「Der Jasager」(ブレヒト作/クルト・ヴァイル作曲)の二本立てだった。狭い舞台で苦労した。去年はそこで〈鷹姫〉だった。あれ〈恋重荷〉もいつかあったんだっけ。アア〈隅田川〉で行ったことあった。いつがどうだったか忘れてくるね。

 さてまたよく寝てあしはあしただ。

〔06/07/06〕ありゃ こりゃ アリや 南天のこめあめゆき 【059】

●6月28日 空手娘渡米 空へむかっ手 から手で飛べい!
 空手娘高木道場のアメリカ(フロリダ)での空手講習会の一行に混ぜてもらって今朝出立。初めての海外。英語はまるでできないけれど大きな声は出る。この前道場(その時は駒込の地蔵通りのそばの小学校での稽古)に挨拶に伺った(かみさんとそしてたまたま早く練習が終わったソフト娘と)が、号令と子供達の相手に実力を発揮。
 がんばっておいで。(多少の餞別はあげたが)渡航費用はパン屋のバイトでまかなった。よしよし。(この前の編集部注は間違い。「元」ではなく「現パン屋娘」。)


●6月30日 ハッピバースデートゥユー ミスターニシムラサン
 朝錬のブラスバンドの音階練習が座間中から聞こえてくる。40年前ビートルズが来たころは私も中学校でブラスバンド。チュウバを吹いていた。おくてだったからビートルズはあまり知らなかった。先生が「行っちゃいけない。」としきりに言っていた銀座のはずれの明石中学校(現在は銀座中学校になっているか)。何人か行ったな。僕は行かなかったし、その熱狂をあまり知らなかったが、そういえば武道館の近くの千鳥ヶ淵には時々ボートに乗りに行ったもの。
 ビートルズを聞き出したのは高校になってから。生徒会をやっていた頃、となりの新聞部の部室でT君のギターでレットイットビイを一緒に歌ったら「お前そうとう音痴だな。」
・・・・・


●7月1日 ついに今年も半分終わってしまった ワン!
 今日は銕仙会の別会。先代銕之丞師の追善会。もう7回忌なのだ。

 一昨日その申し合わせが「松涛」(※ 観世能楽堂のこと。私達は能楽堂の名前を地名で呼ぶことが多い)で有ったのだが、このところのセキに楽屋の冷房が効きすぎてたちまちセキ悪化し、風邪のようになり、申し合わせの後、青山での稽古日もなかなか苦しく、皆に心配をかけ、昨日はたまらずまた大船の十字式へ。(そう、昨日日記書き掛けで、面白くなりそうだったのだけれど・・・) それから早稲田の稽古へ廻ろうと(いつかのおすし屋さんには寄らず、魚屋さんの寿司折と思っていたのに売り切れで結局ふらふらと駅まで歩いてホームの立ち食いソバ。遺憾。)湘南新宿ラインで新宿までは行ったのだけれど、山手線に乗り替えようとして「アアしんど。コラあかんわ。往なしてもらお。」 電話をして休講にしてもらい帰って寝る。
 夜は響の会の委員会の予定であったがそれもパスさせてもらう。アア、ニシムラサンのお誕生日だったのに!
 おかげで今日は少しましになり、それでも時々すごいセキになるが、舞台も今日は短い出番だったので助かり、終了後の関係者の偲ぶ会の宴にも出席して帰宅。
とりあえずの報告を書く。肝心の事色々あり。また。


●7月3日 五戒 誤解 五快  蛙が鳴かないからかーえろ
 9時半より青山能〈巻絹〉申し合せ。西村さんが地頭で私はその横。結構謡いでがあるんだよ。

 午後2時半より三田の済海寺にて先代銕之丞静雪先生の7回忌の法事。浄土宗のお寺。今日は隠居された先代住職(81歳)のお出まし。法然上人の一枚起請文、それに同称十念。お説教では若いころ妙心寺派の管長さんに教わったという五戒にあらぬ五快―快眠・快食・快便・快談・快笑―のこと。

 一枚起請文は「元暦二年」と聞こえた。能〈屋島〉の中で義経が八島の合戦を語るのは「元暦元年三月・・・」。その時代なのだ。
 石丸晶子先生が式子内親王の思い人は能〈定家〉にある藤原定家ではなく法然上人という説を述べていられる。石丸先生には富士高時代に教わった。窓際の席でポカポカとしてよく目をつぶっていたけれども・・・。石丸先生はこの春大学教授を退官された。アア、御挨拶をいただいていたのにお返事を出していなかった。すみません。

 銕仙会の諸先輩はお忙しくて欠席多く、出席は私から若いもの。そういう事なんだね。
 京都の和久傳の「西湖」というお菓子を頂戴して帰る。レンコンから作った素敵なもの。ビールの好きだった銕之丞先生にちなんでビールを買って帰る。(久しぶり。酒屋の持ってきた一升瓶も開けずにいる。酒屋が早く元気になってくださいよという。) 今日はキリンのラガー。この前いつかキリンのプレミアムと書いたがそれは間違い。プレミアムはサントリー。キリンのは何とか、そう、ブラウ・マイスター
 帰ってまだ陽があったので、谷戸山の田んぼへカエルを聞きに行くが、なかなか鳴かない。田んぼの水がチョロと動くのはおたまじゃくしのよう。あきらめてカエル。森の中はもう暗い。


●7月4日 ツバクロ飛行隊第一練習小隊計八羽清水邸前電線にて小休止中
 今日は稽古能。〈竹生島〉と〈清経〉。両方9月銕仙会のもの。〈竹生島〉は〈女体〉という今まで観世流になかった小書きがつくのでまだ試行錯誤の部分あり。

 一時より大倉正之助氏と蕎麦屋の川上庵にて(ランチコースの一番、前菜に小天丼とセイロソバ)、横浜飛天双○能のことで打ち合わせ。
 来年の〈横浜三時空〉、節付第一稿は先日書き上げて多田先生宅で行なわれた打ち合せ会にて謡ってみた。OK!
 後は配役等をやってそれからまた本を。
 今年の8月の双○能のメインは〈養老 水波之伝〉。私は地謡。その時〈横浜三時空〉の制作の現在を報告する(演奏つき)。その演奏箇所も今日決定。

 それから品川の十字式へ。帰って畳の上にばたりと寝る。寒いなと思いつつも、しびれたと思いつつも、寝る。起きたらもう9時。ご飯を食べて(肉じゃが、枝豆、カレイの煮付け、キュウリとたこの酢の物)、さあまた寝よう。


●7月6日 ありゃ こりゃ アリや  南天のこめあめゆき アアもう空手娘の御帰還か
 昨日は青山能。国士舘の学生諸君二十数名来てくれる(授業の一環だが)。有難う。朝からまだ体がだるく、いつもより遅めに出勤し、終わったら打ち上げも出ずに帰る。失礼しました。
 地頭の西村もセキしてる。ありゃうつしたかしらン。いや僕のはうつるセキじゃないはず。まあ、もちろん当たり前だが、地謡は必死に謡う。全体の調子が少し高め。テンションについていってない人もいるようだ。これからの課題。

 今日は本当は18日にある「歌仙会」の稽古の日だがお休みさせてもらう。「歌仙会」は夏の恒例の稽古会。舞囃子を36番。朝8時から休み無しにやって終了は6時過ぎか。今年私のシテは〈東岸居士〉と〈志賀〉。地謡は〈木賊〉、〈卒都婆小町〉、〈砧〉、〈松虫〉・・・・。
 少しは動くかと前の駐車場から道にはみ出した枝をチョキチョキし始めるが、続かない。やめよう。桑の木が枯れかけている。根元を見れば「ありゃ、アリだ」。
 家のケヤキの鉢にもアリさんたくさん。この時期、何か蜜のようなものが出るのかしらン。
 白いバラが一輪咲いた。キキョウは五弁とばかり思っていたが、四枚のもあるんだ。南天の落花。雪か米粒か。オクラ畑になる予定がシソ畑になっている。毎日4・50枚摘める。お陽様が出るとシソたちは「手のひらを太陽に・・・」状態に。お昼には三つ葉を摘んで卵とじに。もう三つ葉も終わりかと思いつつ何回か摘んでいる。花の終わった茎はもう終わり。種を廻りに蒔いてくれるだろう。オクラも何本かは残っている。がんばれ!トマトも自分で出てきたのががんばっている。茎や葉に触るとトマトのにおい。

 ありゃ今日は空手娘が帰ってくるか。
 どこにも書いたものはないし。5日に帰ると聞いていたのだが、現地の5日に帰るということでこちらに今日つくのか。さっきパンやから電話あり「明日入ってもらえますか?」

 槿が咲きだしてる。アア夏。この日記の季節も一年を巡ろうとしている。
 去年のアメリカの独立記念日は世界物理年日本委員会主催の〈一石仙人〉の公演だった。(今年はテポドン。) あの催しは当日を迎えるまでが大変だった。(膨大な烈しいメールのやり取りを公開したいくらい。) そして秋の長崎。今年半年のプレーイング休養は仕方ないよ。さてしかし夏の間には戻そうね。
 明日はテッセンカイの健康診断とまた歯茎の手術なり。

 一週間日記も小出しにしか書けず。送れず。
 さあ昼寝しよう。また書くでよ。補足したきところあれど、気が続かないのでここでひとまずカット!

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