響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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●2008年08月
〔'08/08/26〕 蕎麦の郷 鬼女には遭わず 蕎麦の花 【166】

 信州の旅から帰る新幹線。
 23日土曜日は 信州安曇野薪能〈犀龍小太郎〉。幸い雨はパラパラですんだ。
 今回始めて後ツレ白龍王もやらせて頂いたが、この頭の上の大龍の建物の重いこと。申し訳ないが私としては消化不良…。
 早笛で出て行って橋掛りで前を向いたら、お客様がなんだか「おお!」という感じ。こちらも「よし!」と一瞬思ったが、面の目から小雨が見える。あら、このことだったかな?

 終演後は例によって長峰荘の楽しい長い夜。今回は万蔵氏や小笠原氏等も。
 前ツレおばばの役は茂山七五三氏と相棒だし、少し狂言風にしたつもりだったが、見ていた彼らにどうだったか聞いてみればよかった。

 翌朝西村氏はその野村車に便乗して帰る。
 私は明科駅から篠ノ井線にて長野駅に出る。
 姨捨などを通るいい線(スイッチバックも有り)だが、響の会のパンフレットやチラシの校正をやって車窓はチラチラ。もったいない!が、仕方ない。
 長野まで太鼓の前川さんと一緒。佐久に行ってみるとか。

 長野からバスにて戸隠へ。
 早稲田大学観世会の合宿。山道を揺られて50分、宝光社前の「築山館」。蕎麦美味い。あれ前にも来たことあるような。
 今年は人数は少ないが、さあ、厳しい稽古。〈井筒〉の謡に3時間とか、ひたすら運びに1時間半とか…。

 夜は勉強会有り。秋の会に出す舞囃子の〈淡路〉の曲目研究とか…。今回は何人か能楽クイズを作って来た。採点して、総合一位には賞品を、最下位には罰ゲーム有り。それから和やかな飲み会に。一人二十歳の誕生日にクラッカー、バースデーケーキのサプライズ有り。

 二泊三日、心残りだが、もっと厳しくやりたかったが、十分足も痛いし、明日の予定もあるし、何より張り扇も折れてしまったし、一足先に帰る。みんな頑張ってね〜!

 そうだ、私が出たのと入れ替わりにオーストラリアでの鉱山研修から蓮太郎が帰っているはずだ。コアラを連れて帰ったかな?
 ああ、あのニュージーランドのジェイムズはどうしたろう。

 あさっては卒都婆小町の申合せ。
 戸隠のそとばこまちはそば粉待ちなりけり。

〔'08/08/21〕やった!ソフト金! でもジェイムズはどこに!? 【165】

 女子ソフトボールオリンピックであのアメリカチームを破って金メダル。上野さんやったね。ソフト娘沙羅の高校の先輩三人も大活躍。君もインカレ頑張れ!

 今日はかねてより約束の大和税務署に。去年の確定申告がまだだった。ちょうど二月インフルエンザで寝込んだからね。なかなかいいお兄さんが対応してくれて無事終了。今月一日にも消費税のことで行ったのだが、三年分の消費税も今日払い、これで一段落。ただし後から延滞金の請求は来るらしい。今日がっぽり払ったから、明後日明科の薪能に行く電車賃がない。どこかそこらを探そう。

 十日間銕仙会で行ったI.T.I国際演劇協会主催の「能」ワークショップは、昨日で無事終了。最後に発表会。私は主に外国人を担当。仕舞〈羽衣キリ〉と〈舞働〉を。しかし、大変熱心で一番からだのでかいニュージーランドのジェイムズが何の連絡もなく現れなかったのだ!どうしたんだろう?

 I.T.Iの前は福岡県福津市カメリアホールでの〈長崎の聖母〉。やっぱり三度も打ち合わせに足を運んだ甲斐があったように思う。舞台の形を決めるところから細かいところ、間際まで変更をしたりしたが、ホールのスタッフも大変よくやってくれて、とてもやりやすかった。聖歌を歌ってくれた津屋崎少年少女合唱団も翌日自分たちのコンサートがあるのに、とても元気に美しく歌ってくれました。
 前シテ・ツレの出を少し省略形にて。前シテは今まで「姥」の面でやってきたが、はじめて「老女」の面をかける。誰にも言わなかったが、面の格があり、それなりに緊張したんだよ。左右の橋掛かりと仮花道も使ったが、後シテの舞では2.3箇所方向を見失いかけたところあり。ああ、怖かった。
 ワキは松山から坂苗さん(71歳)。初役。新作を稽古もなしにいきなり当日申し合せ。しかも私から「こうして欲しいのですが・・・」。装束も「素襖」の下をまくったぶかぶかズボンのようなものの上に「側次」と言う普段ない格好でしたが、温厚な坂苗さんの魅力もよく出て、キッチリやって下さいました。

 来年も東京セルリアン能楽堂から声がかかっており、まことにありがたいこと。
 能の役者は大体、古典曲・能楽堂と言う形も何も決まったところでやっているので、色々決めながらやっていくということに慣れない。ただ座って決められた節を謡っていればいい訳ではない。こうやって新作を制作していくとどんなことが役者として求められているのかがよくわかってくるということが分かってくる。

 ああまだ、無事終了を報告しなければならないところもあり、神父さんの服がクリーニングから帰ってきたらばお返しにあがらねばならないし、今回の型付けや演出メモもきちんとしておかねばならないし・・・。

 明日は〈卒塔婆小町〉の地謡の稽古。この曲の言いだしっぺは私だけれど、大変な曲を選んでしまった。私も地頭として精一杯やるけれども、みんな頼むよ。
あさっては信州安曇野明科の薪能で〈犀龍小太郎〉。私は今回〈おばば〉の役と〈白龍王〉の二役を頂戴している。西村さんが地頭。西村さんは今月新作の地謡が三番で、うち二番が地頭。頼られてるねえ。
 その翌日からは早稲田大学観世会の合宿。戸隠にて。ほんとにこの夏は休みがないので、せめてそこで気持ちを休ませてこよう。そして〈長崎の聖母〉の整理も。

 しかしジェイムズ、どこ行ったんだ!

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