響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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●2009年11月
〔'09/11/15〕昨日はオバマ君の 今日は羽田から 【009】

 羽田発07:35佐賀行きANA451便にかみさんと乗っている。
昨日、青山倶楽部の稽古から帰って夜の12時前に予約した。順調な飛行。
しかし、1時過ぎの就寝、5時起きは眠い。

 響の会から一週間が経った。
舞台の上も、お客様も、スタッフの面々にも、遅ればせながら、「まことに、ありがとうございます!」

 さて、ようやくその疲労は取れてきたか。
昨日の青山倶楽部の稽古ではその〈江口〉の謡の稽古を。
〈江口〉の面は、「増女」、友閑作。銕仙会蔵。
実はこれは8月の〈長崎の聖母〉でも着た面。マリアと遊女、そして菩薩。
同じ面でも、曲が違って、そして〈江口〉の前と後でも違って見えたことだと思う。

前シテの唐織は、修羅物の着付などに使うもので、実は非常に小さいが、申合せのあと、装束出しで
これにイメージが行ってしまった。
後見の野村四郎さん、着付の名人が一所懸命、さすが! 鏡を見て「よし!」。
私も唐織の中で肩甲骨をぐっと引き付けて小さくなっていた。

前の面は少し曇っていたらしい。着きの具合と私の目線の関係。
後シテ、鏡の前で、四郎さんが「うん、当たりが変わったか?」 ぴったり。
しかし、途中で少し不安定な時があったかもしれない。

後シテの壺折に着た唐織は、黒紅地観世水に秋草紅葉。遠くで見ればまことにきれい、
新品のようだが、近くで見ればもうぼろぼろ状態。着ける時に、ちょっと力を入れると、
ビリッ!これもぴったり着けていただいた。華雪先生の〈江口〉の写真がこれ。
下の緋大口は私のものだが、後で順之氏から「ちょっと色合いが上と合ってなかったかな?」
と言われる。ムム。しかもこの大口は作ってもう20年くらいになるのにしっかりして、
作り物に入るときに引っかかってしまった。むゥ、クチャクチャにしておけばよかったか。

前シテで、悔しかったのは、中入りのロンギの謡を間違えたこと。
「たそかれに たたずむかげはほのぼのと みえがくれなるかわぐまに」と言うところの、
「ほのぼのと」をつい、なぜか、「ありあけの」と言ってしまったのだ。
あら、ちがう! そう思ったら次が出てこない。
「川・・」が浮かんだので、「かわぐもりなるかわぐまに」。なんのこっちゃ!

後シテで、おォ!と思ったのは、序の舞の三段で笛が一音高いバンシキに変わったこと。
藤田さんのその場の判断。これで身体が、ふわりと浮いた。

 さて飛行機の中から時間が経って、結局私は長崎に来ている。
佐賀白石の義父さん、「よしおんちゃん」は、声は出なかったが、かみさんの歌う親鸞さんの歌に笑顔が出た。
一安心。98歳。義母さん、「おトエさん」も二つとなりの病室で、血色よく眠っている。
かみさんを残し、私は長崎へ寄ることに。12月24日クリスマスイブに長崎歴史文化博物館で〈諏訪〉と
〈長崎の聖母〉のそれぞれ後半を舞う予定だが、会場(博物館のエントランス)をどう使うか、見当を。
さあて、どうするか。

それから県立美術館へ。
新しくなって初めて。東松照明氏の長崎の写真展。ちょうど見たかった。8時まで開館。
貸切のようにしてゆっくり見られた。もう今日は帰れない。

駅前のホテルクオーレに。初めての宿。
思案橋や新地にくりだしたい所だけれども、結局すぐ傍の、よしぎゅうの並のセット500円。

 明日の朝、西村さんの〈項羽〉の稽古は欠席。すみません。だけど直接青山に行って稽古日。
だけどこの一日謡えることを大事にしていこう。舞台を終えると改めて、そう思う。今年は本当に忙しかった。
地道なところを忘れずにやっていかねば。

しかし、今週はまた沖縄へ、やっぱり行かねば。

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