今日は火曜日、9時より銕仙会の稽古能。〈朝長〉(シテ浅井文義)と〈巴〉(シテ浅見真州)。〈朝長〉、地謡座に座ったら、ほう、先輩がいらっしゃらないので、ほい、私めが地頭を。なかなかこの曲は・・・(しかし実は大好き)。〈巴〉は銕之丞師が謡われて、私は隣で。両曲とも地謡はまことに謡いでがある。それでもまあまあ〈巴〉は運びがいいし、終わって11時半にもならなかった。
先週の稽古能は、今度の響の会の〈松風〉・〈実盛〉の二曲。これは長かった。9時から始まって、(初めのワキのところや間狂言のところは抜いているのに)終わりは12時近く。いつか村上湛氏からも「今度の響の会、ちょっと重くありませんか?」と言われたけれど、いやいや、「これは見ごたえがあるぞ!」という言い方にしましょう。ぜひ見てください!
何だかこのところ、私はシテでも地謡でも、一曲が以前よりずいぶん短く感じるようになってきている。まず、一時間半はあっという間のような気がする。足はまったく痛いけどね。
今日は稽古能が終わって、京都の「片山幽雪氏の文化功労者顕彰を祝う会」へ(新幹線の中で駅弁を食べて一睡した後、幸い周りに人があんまりいなかったので、〈実盛〉を一曲やる)。出席者800人の大きなパーティ。久しぶりに祇園のおねえさん方の「手打ち」を見る。揃って柔らかく澄んだ拍子木の音、なかなか気持ちの良いもの。
片山先生、おめでとうございます。どうぞお元気で、素晴らしいお舞台を見せてください。さっそく今週金曜日に国立能楽堂にて〈西行桜〉あり。私も地謡の一員。よろしくお願いいたします。
秋に青山能で舞う〈道明寺〉は「笏拍子」の小書付きだが、曲中で実際に「樂」の中で拍子木を打つ。今日のように澄んだ音を出したいものだ。この時、それにつれて舞うツレは西村さん。
この曲のワキは相模の国「田代」から出た僧だと言う。この前、厚木の稲門会(早稲田の卒業生の会)で、田代の造り酒屋(酒は「蓬莱」。純米のみ。大矢孝酒造www.hourai.jp)を訪ねるツアーがあって参加した(わたしが最年少か)。おいしいお酒と楽しい宴! ついセーター姿で〈猩々〉の宴会バージョン仕舞を舞ってしまい、あとから写真を見て、着物を着ていけばよかったか…、まあその場のことだから…。
そして「半僧坊―勝楽寺」という大きなお寺あり、ああ、ここがその〈道明寺〉の田代かと思ったが、住職から後日お電話を頂戴し、そこではないらしく、実は能の中の田代は鎌倉らしい。また詳しく調べてみよう。
さて、昨日15日は確定申告を出しに税務署へ行った。
土・日曜日二日間、沖縄へ行く予定(国立劇場で琉球舞踊の会二日連チャン、見たらきっと良かったんだよ)を「我慢!」して、島唄のCDを何回もかけ続けて(「童神」はいかんよついうるうるして…)、申告書を作成。しかし大和税務署に行ったら、さすがに申告最終日、行列が「深刻!」。建物の外、道までずらり。足りなかった用紙だけもらって、即あきらめて帰る。
帰りに久しぶりに相武台前の駅から、かにがさわ公園へ。その先の谷に、素晴らしい大きな白木蓮。白いランプのような花が数えきれず。辛夷の木もあり。これが見れれば、春の幸い。あとは土筆が・・・。
*追記
深刻、いや申告に19日(国立の〈西行桜〉の前)に行きました。無事完了。幸いというか(遺憾なことに収入が、うう、減ってるし)、還付です(赤字の補填には足りないけれど、助かる…)。帰りにかみさんと大和駅すぐの北京飯店(pekin-hanten.co.jp)で昼のランチ、ミニコース2100円(料理4品にスープ、チャーハン、杏仁豆腐、コーヒー付き)でお疲れさま。これはまったくお得です。
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