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〔'10/06/17〕ホタルブクロ満開 今日は梅雨の青空 |
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今朝は晴れて、クロネコ娘は自転車で出勤。庭にはホタルブクロが満開。この前、谷戸山公園内の小川や田んぼでカエルの大合唱をバックに蛍の飛び交うのをゆっくり見た。
午前は座間のお稽古。昼過ぎから、今度座間で夏休みに子供たちの能のワークショップをするその打ち合わせ。(市内全小学生・中学生にチラシを配布する。)夕方から早稲田に行って学生たちの稽古。
この前沖縄に行ってもう二週間経ってしまったか。帰って銕仙会の〈籠太鼓〉(西村さんがシテ、私は地頭。これもいつか報告を)や、観世流小鼓の「味麻之会」(私は舞囃子の〈鶴亀〉など)、稽古能〈砧〉・〈阿漕〉、土曜日の塩尻能〈巴〉・〈鞍馬天狗〉の申合せなどがあり、ちょっと書きかけをなかなかアップできなかった。
日曜日にはまた沖縄へ行くので、少なくとも前の分は半端でも載せておかなくては。
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6.3〜7 久しぶりの沖縄日記 梅雨に
6.3
ANA125便10:15羽田発 少し離陸遅れる。伊豆七島。新島もよく見えます。青い海に白い航跡。青い空に白い雲。地球は丸かった。地球は青かった。地球は白かった!?
久しぶりの機内は変わっていた。イヤホ−ンのサービスは無い。コーヒーも有料(スターバックス)。サンドイッチを買って乗ったので、お試し価格300円(来月からは500円)のグラタンスープを頼む。テレビでは金沢の街並みをやっている。無声画像。ああ、金沢の〈一石仙人〉公演の時、何度か事前にワークショップなどで行って、あのあたりをブラブラ歩いたな。あのときお世話になった金沢の方々に、そのままになってご無沙汰している。申し訳ない。そういうことができない自分がまことに情けないことであるよ。
久しぶりの沖縄。2月の集中講義以来。その間に、普天間問題が揺れたね。いや、なにも揺れなかったのか。ついには首相も辞任。
今日の私は、実は、けっこう緊張しているみたいだ。戦時の沖縄に行くみたいに。ヤマトンチュウとして。
変わらぬ笑顔に会いたい。泡盛の香りと。
今回の沖縄で、〈沖縄残月記〉を初めから見つめなおしてみたい。本も、上演計画も、実行へのまた第一歩を。
さてスタバを頼んで、書き込みのたくさん入った〈沖縄残月記〉の去年の上演間際の本を久しぶりに読んでみよう。
この本は、「セルリアン上演用節付本第3稿(5.30版)」。この本から上演までにまた何回か改訂稿を出しているはず。終わって「きちんと整理をしなければ」と思いながら、なかなか疲れが取れないうちに、すぐ〈長崎の聖母〉が待っていたんだ。
多田先生の新作能の全部の上演記録をきちんと整理したいと思い、今まとめてもらっているけれど、台本の整理もして、きちんと閲覧できるようにしたいものだね。
コーヒーを飲んだら、熱いね。少し揺れてきた。少し寝よう。雲の切れ間に見えるのは徳之島かしら。
(一日とんで)6.5
今回の泊まりは国際通り三越の近くのホテルパームロイヤルナハ。ここは初めて。桜坂に近く、昨日の夜も帰りに桜坂劇場に寄る。支配人とお会いして劇場内を拝見。映画が主だが、音楽や演劇の公演、それに市民大学もやっている。志田真木さんの公演をここで見たことあり。
今朝もこの桜坂劇場から歩き始め、壺屋、首里。昼食は「あしびゅうなあ」にて沖縄そば定食。(昨日も昼はそば定食(「うかじそば」にて)。それは浦添てだこホールから嘉数高台、普天間、佐喜真美術館と廻ったあとで3時ごろ。そのあとは南部の平和記念公園へ。)
午後は志田真木さんの『真木の会』平成21年度文化庁芸術祭優秀賞受賞記念公演、今日、国立劇場おきなわにて14時開演。
第一部
「坂本節」・「伊野波節」
第2部
「花風」・「汀間とぅ」・「千鳥有情」・「金細工」(加那兄=佐辺良和 アンマー=志田房子)
東京でその成果で芸術祭賞をもらったその番組の再演。あんまりきっちりしすぎていると言いたいくらいに、本当に素晴らしいよね。しかし短い登場でお客さんの拍手を奪ってしまうアンマー役の房子先生! きっと真木さんもこの先いろんな幅が出てくるんだろうね。あらためて、「おめでとうございます!」。
国立のあと、「三重城(ミーグシク)」に行く。
雑踊の傑作「花風」で「三重城に登て 手さじ持ちあげれば 早舟の習や 一目ど見ゆる・・・」と、遊女が別れの手巾をそっと振るその場所。
しかし、さっきせっかくの最後藍傘をかざし後ろ姿で帰っていくところで、どうしてあんなに早く拍手をするんだろう。そこが一番いいのに!しかも演奏も全く終わっていないではないか! 本気で作品を見ようと思っているとは思えない。残念。能で早く拍手をするお客様がいると困るのと同じ。(この前の響の会のアンケートにもあり。私たちは拍手はまったくなくてもいいと思っているが、お客さまにこうしてくれとはなかなか言いにくい。)
さて、ここ三重城は「沖縄残月記」にも登場する。多田先生の原作ではヤンバルの森の中でユタが「三重城の竜宮神に魂招きの」祈祷をする。
公演台本作成のため色々なところを訪ねたが、その初めに行くべきだったけれども、なぜだかわからないけれども、少し避けてきた。
三重城はかつて那覇の港を出ていく船を見送る場所であり、また遠くにいる人の無事を祈る霊地であった。現在も拝所の一つでだれでも入っていいのだが、現在国有地となっていて、海上保安庁第11管区海上保安本部の信号所が立っている。この施設は、実は私の父が赴任していたときに色々な交渉を経てできたものらしい。最近になってその話を父から聞くことができた。まことにどういう縁なのか分からないが、縁は廻っている。
さて今夜はどこへ、明日はどっちへ?
さてそのあと6日は、金武の鍾乳洞の古酒貯蔵庫や、辺野古(ちょうど海神祭のハーリーをやっていて、海岸半分区切った向こうの米軍キャンプシュワブからも現役米軍チームが出場!)、美ら海水族館(実は初めて。ジンベイザメやマンタに感激!)、国立劇場の島唄(石垣島の横目兄弟が出ていた!)などへ。もちろん恒例の島寿司さんへも。
ずっと雨っぽいお天気で、涼しかった。
今日のこちらは晴れて、いっぺんに夏!
明日は、多田富雄先生のしのぶ会あり。私も少しお話することになっているが、さて・・・。また御報告はいずれ。
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