響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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●2006年10月
〔06/10/29〕殿トカのお出まし 【096】

 今日は久しぶりの休日。ホトトギスが盛りを過ぎたね。野菊をまんまんに活ける。その後見たら恐竜が野菊に。わあ、殿もご出陣。このシソの穂が豊作で、このところ何につけても頂いている。例えばやっこ、さんま、さしみ・・・。
午後から町田へ出て眼鏡屋さんへ行き検眼。帰りにかみさんとすし屋へ寄る。久しぶりの「すし正」さん。開店早々、ネタケースのきれいさ。モルツの生、カワハギ(きもつき)、にぎってアジ、サンマ、またさんま、お酒にして新潟の〆張鶴を常温で、生たこ、うに、あなご、生牡蠣(3個をひとつサービスで4個、まことにきれいでうまい)、お酒のおかわり、イカの塩辛少々、またにぎり、こはだ、げそ、玉子焼きを少し(にら入り)、中おち、赤貝、またアジ、中トロ(多少順番は違うか)。カウンターずっと二人貸切。握りは二カンずつ出してくれるので一カンずつだったり私が二カンとも食べたり。以上で9050円。ご馳走様で出るところへお一人。
 小田急のデパ地下の魚屋へ寄る。また鳩ぽっぽ屋さんで今度の会の引き出物。
 おや空手の稽古に行ったはずの麻耶君が熱が出て寝ているとの情報。相武台の駅のスーパーでうどんなどを仕入れて帰る。

 この一週間のこと書くことたくさんあって、まとめて書こうと思ったけれど、どっと疲れが出たね。また…。

 ああ、明日は今度の清門会の申し合わせ。みんな頑張ろうね(シテ方2、3人だから私も)。舞をやるのにテープで稽古することも多いようだが、私は能を舞う人など唱歌(笛の旋律を口で言うもの)だけで稽古した人もあり。よく聞いてくれればわかるからね。

〔06/10/19〕ススキくっつき虫を活けて「月なしに一杯」 【095】

 今日は梅若研能会の〈大原御幸〉(シテ・梅若万三郎)。地頭が山本順之師で、私が副で、左側が西村さん、下駄箱(地謡後列右端のこと)が柴田君。この間の「あさば」での能もそうだったが、こういう編成でこうした大曲の地を謡えることはまことに感慨深いこと。1時間50分。手ごたえあり。
 平日だし夜の能だとばかり思っていたら午後1時開演。いつもの感覚にすれば早く終わったので、観世能楽堂の楽屋を出た後、笛の松田氏と下の通りの喫茶店でコーヒーとケーキ。彼は昨日宮島の観月能に出て今日は直接広島から楽屋入り。

 最初夜能だと思っていたので、昼間座間のお稽古にしていたのだが、昼の能とわかって昨日に変更してもらった。

 そして昨日、夜は「響の会 第29回研究公演」。副題に“八世銕之亟師 追福”。
 よいお客様で緊張感のある舞台が作れたように思う(ツレの慈一君もお客様が気を詰めて見ていただいているのがよくわかったとのこと。まことにありがたい)。仕舞・狂言・能の曲目の選定もよかったように思う。仕舞の地を私たちで謡ったのもよかったと思う。榮夫先生は大阪で〈鸚鵡小町〉の申し合わせをしてから東京へ帰って楽屋入り。〈鎌腹〉も久しぶり。(みんな装束をつけている間に私は少し嵐窓から拝見する。東次郎先生は明日〈花子〉があるとのこと。ああ拝見したいものだが・・・。)

 先代銕之亟先生の「第1回研究公演」での〈采女〉の写真を二階舞台入り口に飾る。
 この第1回、その〈采女〉の二時間の地謡を私と西村の地頭・副地で謡って、それから第二部で〈錦木〉のシテとツレだった。
 〈通小町〉の地に座ったとたんに、その〈采女〉の写真から、その時のことが脳裏に浮かび、涙腺を刺激してもうほとんど号泣したいくらいな気持ちになったが必死にこらえる。幸い地謡座の後列は少し暗いので気づかれなかったとは思うが、袴を濡らす。銕之亟先生!

 西村さんのかけた「痩男」の面は若松(健史)さんの所蔵のもの。使ってみるかいと御持参いただいた。これが黒頭の下、なかなかよかった。
 地頭はその若松さん。独特の世界。「勝手な謡い方で・・・。」とおっしゃったがきっとお客様も聞き応えがあったろうと思う。私も必死に横で謡ったつもり。

 若松さん順之さんとは一昨日のNHKの録音も一緒。朝〈大原御幸〉の申し合わせ(於 代々木上原の梅若研能会舞台。鳥の声が聞こえてこれはまことの大原、寂光院か。)を終えて、1時よりNHK放送センター509スタジオにて収録。〈鉢木〉シテ・若松健史、ツレ・西村高夫、ワキ・山本順之、地謡以上三名に小生、柴田稔の五名。全部やると放送時間(43分くらい)を大幅に超過するので途中少しカットして収録。

 響の会の打上げは、地下鉄の入り口にあるラミアビルの地下の「こころ庭」。このところ舞台が続いてみんなくたびれているので出席者少なかったが、榮夫先生、大鼓の安福光雄君(光雄君はこの前の土浦の薪能班女〉(シテ・榮夫先生・地頭・若松さん)が、素晴らしくて生涯忘れられないだろうと言う。この土浦の薪能の舞台は明野の舞台。明野の人たちが遠征して設営。懐かしいお顔に会える。)も出席してわいわいと議論。
 スタッフの皆さんもお疲れ様。ようやく「響の会通信」も発行できました。また改めて反省会を。長くない能だが、昨日の催しはやっぱりくたびれた。

 昨日の〈通小町〉用(ツレが持ってくる籠に入れる)にうちの榊の枝を切っていったのだが、西村さんが木の実を入れている設定だから木の実を実際に入れてみようということで栗だとか木の実(もちろん本物ではないが)を入れる。
 榊の枝を切るついでにもう白の水引があせてきたので全部切って自転車の前の荷籠に活けてみる。え、乗っていくって?・・・。

 今日は早くうちにいるので少しゆっくり飲もうか。体調も戻ってきたことだし・・・。ああ、しまったやることあるんだ、今度の11月3日の清門会(素人会)の会費を皆さんにまだお知らせしていない。「先生いらないらしいよ。」 いやいや、まもなく・・・。あいやお待ちを。

〔06/10/14〕弱り目に祟り目 熱の花にジンマシン 【094】
 今日は東洋大学の能楽鑑賞教室。於東洋大学白山校舎井上円了ホール。午後3時半より。

【番組】
・狂言の魅力 解説と実技(小笠原匡)
・狂言〈盆山〉(シテ・小笠原匡 アド・山下浩一郎)
・能の謡(解説と実技・観世銕之丞 西村高夫)
・装束付け実演(学生をモデルに)(清水寛二 長山桂三 谷本健吾)
・装束付能囃子〈高砂〉
 (シテ・観世銕之丞/笛・八反田智子/小鼓・森沢勇司/大鼓・佃良太郎/太鼓・大川典良
  /地謡・清水寛二 西村高夫 長山桂三 谷本健吾)
・質疑応答(清水寛二)

 (パンフレットには銕仙会の笠井賢一と私へのインタビュウ―夏に東洋大学の中山尚夫先生と原田香織先生が銕仙会に見えてのもの―がなんと14ページも出ている。)

 約2時間休みなしホール満員(300人ほどか)。熱心に見ていただいた。
 狂言の解説はもう装束をつけて。慣れてるよね、うまいしわかりやすい。狂言は楽しく笑って見てもらえるからうらやましい。
 謡の実技、みんなに一緒に謡ってもらったのは高砂の待謡「高砂や、この浦舟に帆を上げて〜」。後の装束つけての〈高砂〉もこの部分から。
 装束付けはいわゆる指貫狩衣姿。東洋大の光源氏か在原業平かという「美男子」を。面は「十六」。普段装束付けを見せるのは女の姿が多いがここは三年目で、はじめが女の唐織姿、去年はおじいさん、今年は美男子。枕にキムタクが「anan」で13年人気投票トップのこと(うちのかみさんがハウルの城を見てキムタクが格好いいと言っていたが…)。持ち時間25分。指貫をつけるのはちょっと時間がかかるかと思ったけれど、装束付けは20分ほどでできたので、モデルの学生さんにちょっと歩いてもらい、そして橋掛かりを幕へ引いてもらい、高砂の簡単な解説を入れて終わる。
 質疑応答、いい質問が出る。最後のほうの質問、初心者が能をどう観ていったらよいのかの質問に、後でそうだ「銕仙会を一年続けて観ていただければ良くわかるようになります。特に学生会員制度がありますから学生さんにはいいですよ。私もそうやって育ちました。」と答えればよかったと校舎を出ながら反省。
 私が大学に入ってはじめて観た能は銕仙会の4月例会(定期公演)での〈昭君〉。〈昭君〉は珍しい。初心者向けとはいえない能だ。このことも言えばよかった。どんな能が初心者向けかという質問に、どんな能でもよくわからなくとも演者が一生懸命やっている能にぶつかれば絶対に面白いと感じるから安心してみてくださいと。
 そして質問があれば銕仙会や響の会のホームページからでも質問してくださいと言ってもよかったなとこれも反省。

 反省の後今日はビールが飲めないのが残念。この前月曜日鎌倉の薪能に行ってからまだ体調戻らず。

10月10日(火) 稽古能、清門会能の稽古、富士高校同期会幹事会を全部休む
10月11日(水) 響の会〈通小町〉申合、三菱さんのお稽古
10月12日(木) 銕仙会例会〈梅枝〉申合、土浦薪能〈班女〉
10月13日(金) 青葉の会〈相聞〉稽古、清門会能〈楊貴妃〉〈海士〉稽古、銕仙会例会

 火曜日はついに家で寝ていたが、それ以後なかなか休んでる間がなくて、唇に熱の花が。
 木曜日銕仙会の申し合わせの後青山にいたら、粟谷明生君が見えたので挨拶し御父君のこと聞く。彼にも唇に熱の花の痕あり。「江口」から大変でしたね。
 夜、土浦の薪能に茂山千作氏。「(菊生さんは)私より四つほど下ですわ。私ももうしんどうてあきまへん。」87歳。〈寝音曲〉のシテ! 〈班女〉のシテの榮夫先生79歳! 私ら如きがくたびれたとは言っていられない。が、…。

 昨日銕仙会例会〈梅枝〉。私は後見。作り物を出すのはまあまあかとは思ったが、正先へ鞨鼓台を動かして付いている棒をはずすところで「あれ紐がほどけないよ。」冷や汗ものなり。楽屋の弁当も食べずに、後の打ち上げもパスして帰る。あんまりおなかがすいたので新宿駅でサンドイッチを買ってロマンスカーで食べる。帰って「あれなんか痒いよ」。ひじやひざの裏、股などに発疹。ありゃ、珍しく蕁麻疹か。サンドイッチか抗生物質か? 体力戻ってないな。早く寝よう。子供たちが終電やその前くらいに帰ってきて、「ご飯食べてない」。かみさんが今度は寒気で先に寝たので私が秋刀魚を焼く。ありゃいいにおい。

 今朝はゆっくり起きたら、「そうだ資源ごみの回収だ」。あわてて見に行けば紙だけ残ってるので新聞紙、雑誌、ダンボールなどを出す。
 東側のフェンスのアケビがいい色になったのでひとつ収穫(あと三つあるがそれらはどうもカメムシにやられているらしい)。結構大きいよ。玄関のケロの上に置いてみる。それから仏様に。このカエルは建て替える以前の銕仙会の奥の庭にあったものを解体の時もらってきたもの。それ以来我が家の玄関を守っている。

 早稲田観世会の学生から電話あり、昨日の銕仙会の例会へ誰も行けなかったとのこと。ナンタルチア! 順之先生の〈梅枝〉はもちろん総見だろう。私は何を教えているのだ。そろそろ潮時か。

 ああ明日は少し山芋のむかごを収穫するか。ちょっと梅の木がすっきりしたがっている。今年は随分蔓は出たのにむかごは少ないようだ(まだこれから少しは大きくなりそうだが)。さあおやすみなさい。

〔06/10/09〕マメチョッパを仏様に 【093】
 今日も快晴。薪能日和か。空手娘は大会。昨日から泊まりに来ていたソフト娘(下落合に部屋を借りた。なんと早稲田まで自転車で10分だという。)も秋季リーグ戦。かみさんは応援にお弁当作って一緒に。朝「あれどっかでパン焼いてるにおいがするぞ。」と思ったらうちのお釜。おいもご飯にかみさんが日本酒を入れるところを間違えて焼酎をたくさん入れた。いいにおい。
 夜中からのどが痛い。昨日の朝からだが昨日は青山の稽古日にがんがん謡って、帰って消毒と称して晩酌少々。鏡を見ればのどちんこが溶けてる。塩水でうがい。うう、今日は鎌倉薪能梅若晋矢さんの〈忠度〉を謡わなくちゃならない。(申合せ無し、昨日西村さんと一回謡ってみた。華やかにいきたいね。)声は一応出るか。
 そういえば前はよく青山のそばの耳鼻科藤森さんにお世話になったなあ。今日は休日だしなあ・・・。
 濡れ縁で干した布団の上に仰向けになってのどの奥を日光消毒。顔が焼ける!
 夜はまた冷気だろうな。花も変わるだろうな。
 家の前の駐車場に蔓延っている「マメチョッパ」(と称している蔓花)をこのところ仏様に供えるのに凝っている。面白い。もうそろそろおしまいか。
 生垣のイチイの実はまだまだたくさんで赤い(これもしかしそろそろか)。通りがかりの人が感心してみていく。中には小さいころ実を食べたという人も。どこかに毒と書いてあったように思うが、食べたいなあ。鳥は食べに来ないね。
 どこからどう生えたのかニラの花茎も伸びて凛として咲いている。これも食べたいなあ。
モスラの幼虫発見。みかんの枝に二匹。この前は三つ葉にでかいのがいた。その前は山芋にもっとでかいのがいた。それぞれ坊主にしてどこともなく去っていった。今頃は東京タワーでさなぎになっているか。
 おおそうだ、日が迫ってるんだ、ようやく出来た清門会の番組を出演者に配らなくちゃ。
〔06/10/07〕花に嵐 金木犀は二度散る 【092】
 今日は秋晴れ、陽気がいいのでつい半そでシャツ一枚で出かけたら帰り夜風が寒い。「月がとっても青いから〜」 満月やらン。昨日の嵐でまた落ちたのに、金木犀香る。

 昨日は杉並能楽堂を借りて、青山の稽古の人のうち今度の清門会で能や舞囃子をやる人の稽古(青山の予定がいっぱいでなかなか二階の本舞台が使えないのだ)。本番まで一月を切ったので気合が入る。嵐なので面を持っていくのはやめる。
 ペケ!あわてて家を出て青山によったところで足袋を忘れたのに気づき、借りていった(しかしテレンコした足袋で、借り物で言うのも申し訳ないが気持ちが悪い。きちんとした足袋を普段からはかないといい運びはできないよ)。
 見所からまわりの窓(最近サッシになった)に嵐吹き荒れ、そして橋掛かりに少々雨漏り。時々装束や道具類を用意する人有り。東次郎氏の姿も。
 ここは本当に気持ちがよい。今日フト思ったのは、山本一家の狂言を作ってきた真摯で優しい心根が染み付いているからか。
 今度また20日に拝借の予定。

 今日は早稲田の稽古。2時半からと思い込んでいて、昼前にそろそろお昼を食べて青山によって行こうかとして、フト「あれもっと早く始めると言ってたっけ?」 手帳を見たら南無三宝!12時半から。そうだ、始め2時半からといっていたのが1を足してと言って12時半にしたのだった。飛び出す。幸い連絡よく、1時半前に着く。電話はしておいたが「先生今日はどうされました?」「すみません」。
 一年生諸君、もっと勢いよくやろう。まず発散。
 いつも笑顔の「なべけん」氏、昨日内定式だったそうでいつにも増していい顔だよ。(うちの蓮太郎もこの前内定式だった。やっぱりほっとするよね。)
 早稲田の稽古は面白い。こちらも色々発見があるのだ。今日も思ったがいつかこれを公開でやってみたい。

 月見で一杯。昨日の嵐が大気のちりを払っていったんだろう、透き通って青い。雲が動いているんだ、星が飛行機のように見えるのは。

 粟谷菊生先生が入院されたらしい。明日がちょうど先代益二郎氏の50回忌の粟谷会だったのに。またいつかお酒お相伴させてください。
〔06/10/03〕なんくるないさ 金木犀は二度香る 【091】
 朝稽古能、今日は〈梅枝〉(シテ・山本順之)一番。本番は後見なので後見をやる。この曲の後見の仕事のうち、作り物の鞨鼓台を出すのが地謡の途中なので、気を使う(本番の水道橋の橋掛かりは長いよ)。今日はワキ欠席のためワキも謡う。
 稽古能終了後、西村さんの〈通小町〉を順之先生に見てもらう。ツレ浅見慈一君、小生の地謡。私、今日は声が変。力が入らない。寝不足はいかん。
 〈通小町〉は今までに銕之丞師の稽古を経て稽古能でもやったが、念押しの稽古。さて、本番までにもう少し・・・。
 昼食に広東麺。青山の裏道でも金木犀がふと香る。今朝「遅刻する!」と思いながら駅まで急ぐ道すがらもわずか香る。もうざっと散ってしまったと思っていたが、返り咲きが少しあるようだ。
そして修善寺のあさばへ向かう。今日は銕之丞師の〈班女〉。順之先生の地頭、私が副。品川から新幹線。今これは車内。このところ面白いことがいっぱいあったのに何も書けなかったので書いている。さてどこまで書けるかしらん。

 昨日。11時より国立にて明日の〈遊行柳〉(シテ榮夫)の申し合わせ。
2時より青山にて今日の〈班女〉の申し合わせ。夜〈梅枝〉の講座の第一回。主に「複式夢幻能」について。私は〈井筒〉の仕舞を舞う。西村さんが〈玉鬘〉の仕舞。お弁当は「きんべい」のしまほっけ弁当。

 一昨日。早稲田のベケット。ベケットの学会三日間の最終日の最後に私たちのパフォーマンス。「クワッド」。四角を対角線を含めただひたすら法則にしたがって歩く。一人途中を余分に歩いた人あり。こら! 
 来月4日には銕仙会の舞台でもやるので、詳しくは次の機会に。
 これは国際会議場にて。そのまえに演博(演劇博物館)によったら、装束の山口さんによる能装束展。元館長の鳥越文蔵先生が廊下のいすの腰掛けていらっしゃる。なんと皆忙しいので自ら見張りの役とのこと。恐れ入ります。
 打ち上げにバスで六本木の「なまはげ」(余興に店のお兄ちゃんがなまはげの格好で登場する)へ。外国人ばっかり。(学会での発表は英語とフランス語だった。) こういうときに話せるといいのだけれど・・・。残念ながら日本人同士で話す。
 帰り12時半ごろ小田急相模大野駅のホームで元NHKの波田野さんに会う。(以前相武台前に住んでいたが今は秦野?)ちょうど曼珠沙華と能の前シテを俳句にしたところだとのこと。色々お世話になった人。たとえば出羽の羽黒山の参道を能の天狗の格好をして歩かされた。あれはよかったねと話題に。また何かやりたいですね。

 いつかちょっと前
 新聞で佐賀県74とあり、全国で最低。今年の米の出来具合の指数。ありゃりゃこれはかなりの凶作。この前来たかみさんの妹が言っていたが、台風13号(僕が沖縄から帰るとき追いかけてきたやつ)の塩害が相当ひどかったんだそうだ。義兄ちゃんとこ(白石)はどうだろう。兄ちゃんも今年胃全摘したがこの前ももねえのお見舞いに来た。北九州のおモキさんも来た。義母(おトエさん、数年前から寝たきり)の姉妹は上から、トセ・トエ・モキ・ツナ・恵美子。かみさんの三姉妹は百代・たよ子・ます代。マーコさんが嫁いだところが塩田(しおた。古代の街道の地図を見たらちゃんと塩田は佐賀県の真中辺に載っている)。
 ももねえはこの度結婚した。万歳!

 さて修善寺「あさば」からの帰り。修善寺からタクシーを飛ばして三島へ(西村さんは名古屋へ)。三島から新幹線、小田原から小田急線、ちょうどロマンスカーあったので乗っている。新松田を過ぎる。今日の「あさば」、開演は日がとっぷりと落ちてから(寒くなくてよかった。始まる少し前に雨降ったが始まるころにはやんで)。帰りに女将がもう少し前から始めてもいいですねという。そう途中で暮れてくるのもきれい。今日は虫の音!しーんとした中にきれいな虫の音で始まり、〈班女〉盛り上がってぴたっと終ればシーンとした中に虫の音。今日は地謡気持ちよく謡えた。やっぱり地頭は「順之!」。 ありがたい。いつも言うのだが、ここの舞台は能じゃないときにでも(新内でも)お客で見たいね。
 まもなく本厚木か。厚木商業にはソフト娘の応援によく行ったが。ソフト娘の早稲田、この前秋季リーグ戦でまた日体大に勝ったそうな。東京女子体育大学にも勝ったそうな。これは本物か。ただし手でバントしてヒビ!
 さあ、帰ったらビールちょっと飲んでまた明日に備えよう。〈遊行柳〉!
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