響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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●2010年08月
〔'10/08/16〕午前5時気温29℃ お休み二日目あったかい
〔'10/08/30〕薩摩から沖縄「花の幻」へ
今年は沖縄の方が涼しいみたいだ。
しかし、また台風が…。
<8月28日>
鹿児島では入来薪能「巴」。
私は後シテで、前シテの若松さんは久しぶりに装束をつけての演能。それを見るために東京や京都から来た人あり。若松さんのピンマイクが何かのはずみでオフになっていたが、とてもはっきりとした謡だった。
今回の装束は若松さんのものを。後シテは長絹でということで、太刀の紐だけで留めて、最後に脱ぐやり方を考案してやってみたが、これは成功!
会場になっている入来小学校校庭は城跡で名は清色城(せいしきじょう)。今回の主催者、入来花水木会の会長さん入来院さんは800年前の地頭の子孫!しばらく体調を崩されてこの薪能も行われなかったが、久しぶりに(5年ぶり?)復活!
前回は「忠度」だったが、そういえば、その時のシテと地頭が短く省略してあっという間に終わり、ずいぶん顰蹙だったらしい。そりゃ暑いけどね、もちろん、今回は省略なし。
本当にこうやって地元で開催・運営していただけるそのありがたさよ。
皆さんありがとうございます。終演後、そのままホテルに帰ってしまうのが、もったいない、申し訳ない感じ。
当初の番組と違って、ワキは工藤和哉さん。終わってのホテルは私と同室。10年の先輩と判明、お疲れ様です。

<8月29日>
皆はホテル前6:24の空港行バス(約1時間)で出発。そのあと若松さんが鹿児島市内へ、西村さんと笛の藤田君がJRの川内駅へ。私は一人最後に8:24(と思っていたらバス停の時刻表には34分とあり、しかも実際に来たのは42分で、あれ本当に来るのかと思っていた)のバスで出発。鹿児島空港発10:45のANA475便で那覇空港へ。
琉球から見れば、薩摩侵攻400年。今は1時間15分の飛行。
昨日予約したホテルに荷物を置き、国立劇場へ。以前から待っていた、沖縄戦を描いた組踊「花の幻」の初演を折よく拝見することができ、幸い。
作者の大城先生はじめ皆さんとも(後では2時まで!)お話することができた。

創作組踊「花の幻」 2010年8月28・29日 午後2時開演 
於  国立劇場おきなわ
    主催 沖縄芝居実験劇場
1. 琉球舞踊「玉城盛重の時代」
〔パンフレット演目解説、真栄里泰球氏〕
―創作組踊「花の幻」を上演するにあたり、第一部では、「花の幻」主人公踊玉城のモデルとなった玉城盛重師(琉球王国崩壊と共に失われようとする御冠船芸能を後世に残そうと尽力し、現代の沖縄古典芸能会の基礎を築いた。明治元年生まれ、昭和20年沖縄戦で命を落とす。)が作った舞踊と、同時代に作られた舞踊を取り上げます。

o 「松竹梅鶴亀」(玉城玉扇会)
*明治40年に「松竹梅」、同44年に「鶴亀」を創作。玉城流は、甥の盛義が節組を工夫したものを受け継ぐ。
大田礼子 金城千夏 東文子 金城美千子 新里直子

o 「金細工」(玉城扇寿会)
*地方の踊を明治半ばごろに振り付け直したと言われる。盛重の加那兄は「金細工玉城」と称されるほど評判だった。〕
 山川昭子 金城奈津子 島袋菜月

o 「加那よー」(玉城流翔節会
) *モーアシビの空気をふんだんに盛り込んだ軽快な踊り。古典や組踊に飽きた民衆に向け、明治の演者は新作を生んだ。〕
 神山穂紫乃 金城しの 知念亜季 秋田あかね 上原美希子

o 「むんじゅる」(真踊流)
*粟国島の民謡を取り入れ、中毛芝居の人気作になった。今回のちらしは高弟の真境名佳子による「月の夜節」。〕
   喜納かおり 真境名由佳子

o 「あやぐ」
*おおらかな振りで庶民的な群舞の先駆けとされる。盛重は、小石を並べて男女の隊列展開を考えたと語っている。〕
 親泊邦彦 大湾三瑠 阿嘉修 平田智之 石川直也 新垣悟 
 宇座仁一 嘉数道彦 大田令子 金城千夏 東文子 玉城美千子  神山穂紫乃 知念亜季 松田あかね 上原美希子
 地謡 歌三線:新垣俊道 仲村逸夫 屋嘉比健作 喜納吏一
 笛:嘉数世勲 筝:安慶名久美子 胡弓:與那國太介 
 太鼓:賀数さやか

第2部 創作組踊「花の幻」
作  大城立裕  『花の幻―琉球組踊十番』(カモミール社)より
演出 幸喜良秀
振付 玉城秀子 阿嘉修
音楽 照喜名朝一 新垣雄
演出助手 嘉数道彦
解説(お話) 田中英機
* あらすじ
沖縄は戦場になった。あらゆる生活が破壊され、遊郭の辻町も焼けはて、遊女オミトは独り気丈に命をたくわえている。一方で、踊りの師匠、踊玉城は、夫の和男を兵役に送った娘の澄子とともに戦場をさまよう。踊玉城は、戦争によって生命と島の芸能がどうなるかと憂い嘆き、弟子オミト・澄子・和男の3人で力を合わせ島の芸能を支えてほしいと望む。ヤマトの敗残兵が飢えて三線にやつあたりしている矢先、澄子とオミトは再会するが、踊玉城は遂に落命する。澄子とオミトは玉城の志を継ごうと誓い合う。
  出演 踊玉城:太田守邦
   澄子:与那嶺綾子
   和男(の霊):東江裕吉
   オミト:山城亜矢乃
   日本兵:宮城茂雄 玉城匠
   黒い妖怪:国場涼太 岸本隼人 天願雄一 田口博章
         上原信次 西門悠雅
地謡 歌三線:照喜名朝一 照喜名進 照喜名朝國
    笛:嘉数世勲 筝:安慶名久美子 胡弓:與那國太介
    太鼓:賀数さやか


<8月30日>
県庁前の食堂でIさんと昼食。定食のそば、500円!
午後芸大へ。皆さん「あれ、集中講義ですか?」
ANA994便19:50発羽田行。
ずっと飛んで今日は9月3日、早稲田の合宿(今年も戸隠、宿は築山館)に来ている。結局沖縄から帰りの飛行機では書ききれず、稽古の暇を縫って「花の幻」を紹介しようと。
人の稽古はしても自分の稽古ができず、「一角仙人」も迫ってきて、ムムムとは思っているが、さて、午前中の稽古をして来よう。
どうも前期の間、なかなか集中して稽古をしてあげることができなかったのか、つい大きな声を出してしまう。申し訳なかったね。やればできるんだから。
そしてまた翌日の4日になっている。今日は大阪にいる。明日本番の地唄舞吉村流の「三世家元吉村雄光五十回忌・四世家元吉村雄輝一三回忌 追善舞の会」。
私は地唄舞「葵上」の中で謡を謡う(装束付け、壺織のお手伝いも)。地歌は富山清琴さん。

この8月後半で他に書くべきこと
・片山慶次郎氏ご逝去 17日
・座間の子供能教室(7月22日から10回の稽古)とその発表会 25日 
・白州の田中泯さんワークショップ 20・22日
・明科の安曇野薪能 21日
・岡谷の荻原さんのお墓参り 22日
・泉泰孝さんご逝去 27日
など(そしてこの暑さも!)いろいろあるが、残念ながら時間がない。また次の機会に。
さて、来週10日に迫った銕仙会9月例会「一角仙人」、なかなか面白い。今までやったことのない演技が求められる。田中泯さんも見に来てくれるし、さあ頑張ろう。
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