今日も、JAL905便9:00羽田発沖縄行に乗っている。28K席。
この横一列10席に3人。この間よりは乗っているが、まだガラガラ状態。
富士山から雪をかぶった南アルプス。翼の上で残念ながら座間の我が家は見えなかった。今度は手を振るからと言ってきたのに…。
丹沢、大山の雪はほとんど消えている。しかし昨日からほんとに寒かったね。今朝も駅まで手がかじかむ。電車の暖房もないのでずっとさすっていた。雪の被災地はましてだね。
今日は平日ながら、電車は計画停電に備えて休日運転だから、相鉄も京急も、混んで、遅れて、やっぱりぎりぎり。やあ、電車が動いているだけでもましか。
また沖縄へ向かっている。地震から一週間がたった。「その時の」地震だから、事態が改善されていっていいはずなのに、ますます深刻化しているようで、怖い。
watasihakonojitaininanimodekinai.
ちょうど地震の当日で、開催出来なかった銕仙会の3月例会に関して(まだ事態が流動的なことも考慮し)、延期・再公演でなく、これを中止とし、他の月の公演に振り替えや、希望される方には払い戻しをすることに決定。できれば他の月に、定期公演でも青山能でも、降り替えて、また見ていただければ幸い。
15日、火曜日の稽古能(「忠度」・「大江山」)には、相模大野まで歩いて行って小田急に。遅刻でした。臨時理事会の後、帰りは長山桂三君に田園都市線多摩プラーザ駅まで車で送ってもらい、そこから中央林間駅まで電車はあったけれど、小田急江ノ島線が動いてなくて、中央林間から歩いて帰る。座間の稽古とたまたまやる予定だった懇親会も中止。
16日、水曜日の銀行のお稽古は中止。
17日、昨日の青山の稽古日は、小田急動いて行けたので、一応やるが、やはり交通が不安定だから5名のみ。一人当たりの時間、通常より多く、細かくできた。なぜここはこの型をこう使うのか、どうしたらその言葉の意味が出るのかなど、言葉にしてみるのも面白い。
夕方、緊急停電をするかもしれないので電車の本数を減らすとかで、表参道駅はすごい混みだったらしい。
このところ青山銕仙会の舞台は(内弟子がいなくなって)みんなで交代して舞台拭きをしている。昨日は私の当番。最後の稽古のMさんにも手伝ってもらう。いつもはその掃除が9時過ぎてだが、7時過ぎには終え、幸い混雑も解消されて、空いた電車でいつもの稽古日より早く帰宅できた。
この前の沖縄行き(12・13日)では、
* 佐喜真美術館でおち合って比嘉克之君(「沖縄残月記」の子方)に会うことができた。また、この美術館で、何かパフォーマンスをするのに、どのように空間を使ったらよいかを発想することができた。例の照屋勇賢氏の紅型が新たに芭蕉布で作られ展示されていた。
* 首里の「流染」で5月7日の午後(もしかしたら2回)、装束の着付けも含めて能のお話をさせていただくことに決定。
* ちなみにその日の夜は首里「島寿司」さんでも能のお話を。ここではたぶんその後、「大宴会」。
* 「対米請求権事業協会」を表敬訪問。「沖縄残月記沖縄公演」を応援していただける予定。
* 県立芸大の琉球芸能学科室でもテレビで地震のニュース。沖縄でも津波警報が出て、そしてその後も地震の被害地を考え、色々な催しが中止。
今回は、国立劇場おきなわの自主公演「首里城物語」(19・20日)を拝見する予定だったのだが、これも中止になっている。新作とて、せっかくみんなよく稽古したろうに。
予定があいてしまったでしょう、静かに一杯やりましょうか。克之君ともゆっくり稽古しましょう。
さて、青い海に白い雲が。
3.20 朝まで12時間のお疲れ様
JAL916便 那覇空港16:00発 1A席。
これはファーストクラスの座席だね。19時頃の便を予約してあったのを早めて帰っている。白い雲海の上、今日はよく揺れる。
今日は朝から浦添市民体育館で行われている『第63回沖展』(沖縄タイムス主催)へ。ちょうどイラストレート・ポスター類等グラフィックデザインの解説(出品されている全作品について)を、実際の作者のお一人がされていたので大変面白く拝聴。他にも絵画・写真・染色・陶芸など大作・力作が並ぶ。書のところの一番奥に、いつも島寿司さんでお会いする泉朝信さんの作品、『脚下』のすばらしい二字もあり。
図書館の前の「てだこそば」で野菜そば大を。
それから、国立劇場おきなわへ。本来は『首里城物語』二時開演予定でにぎわっているところだが、閑散。
資料室(今回は組踊「二童敵討」の資料展示)を見たら、参考資料として出している能の『望月』の写真のキャプションに間違いあり、受付の係りの人に言う。パンフレット「華風3月号」をもとめる。
*歌舞劇『首里城物語』
作 |
大城立裕 |
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演出・台本訳・補綴 |
嘉数道彦 |
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音楽 |
具志幸大 |
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舞踊振付 |
佐辺良和 |
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演出助手 |
川満香多 |
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舞台 |
原田一幸 |
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照明 |
篠部 純 |
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音響 |
西本省吾 |
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舞台監督 |
山城譲二 |
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配役 |
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玉城朝薫 |
宇座仁一 |
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国王 |
東江裕吉 |
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王妃 |
佐和田香織 |
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思戸金 |
花岡尚子 |
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ジラー |
宮城茂雄 |
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ナビー |
古謝渚 |
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仁王 |
呉屋かなめ |
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カミジャー |
小嶺和佳子 |
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ジラーの母 |
大湾三瑠 |
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踊りの人達 |
阿嘉修 |
国場涼太 |
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大浜暢明 |
仲宗根弘将 |
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金城真次 |
上原信次 |
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友寄隆乃進 |
比嘉大志 |
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知花小百合 |
松田香織 |
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伊志嶺忍 |
平田瞳 |
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新里春加 |
平安座裕子 |
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伊良波さゆき |
又吉まどか |
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地謡 |
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歌三線・笛 |
新垣俊道 |
入嵩西諭 |
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澤井毎里子 |
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歌三線・胡弓 |
瀬良垣幸男 |
大濱麻未 |
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米増健太 |
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T筝 |
日高貞子 |
知念真子 |
U筝 |
池間北斗 |
外間環 |
十七弦 |
田中はるか |
新垣初子 |
打楽器 |
與儀朋恵 |
横目大通 |
是非、振替の上演日が早く決まりますよう!
実は、昨夜は出演者・スタッフの皆さんの疲れ様会に出席させていただいて、朝6時まで。 皆さんありがとう!
久しぶりの朝帰り、最後は演出の嘉数さんと国際通りを歩いてホテルに帰る。
昨日、その前午後は、「連続シンポジウウム《御冠船踊―近世琉球の自己表象》第2回御前進上と芸能」(県立博物館・美術館講堂にて)へ。
13:30〜17:30
1. 報告 |
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細井尚子(立教大学) |
「中国における外交使節の応接」 |
金城 厚(沖縄県立芸術大学) |
「近世琉球における外交と芸能」 |
板谷 徹(沖縄県立芸術大学) |
「唐・大和の御取持―近世琉球の御前進上と芸能―」 |
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2. コメントと討論 |
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武井協三(国文学研究資料館) |
「江戸藩邸のおける芸能上演」 |
豊見山和行(琉球大学) |
「冊封儀礼と祝祭空間」 |
鈴木耕太(沖縄県立芸術大学) |
「御前進上の組踊りについて」 |
討論 |
全員 |
板谷先生は早稲田の先輩。私の所属していた観世会と同じ部室の狂言研究会にいらしたかな。
金城先生は、音楽学部の学部長でいらっしゃるが、先日御挨拶したところ、「組踊の中で鼓や能管も使っていたのではないか」という仮説を出している学生がいるとのこと。もし実証できれば面白い。
このシンポジュ−ムの発表・討論、今までそういう知識のない私にはそれぞれ難しいが、豊見山さんの資料にあった、冊封儀礼の中でのからくりの花火など大変面白い。
「能」という言葉も何度か出たが、一つ武井さんの資料から紹介。
『弘前藩庁日記』元禄八年(1695)六月十一日の条
藩主がお客を招いての狂言(歌舞伎芝居)の文化人たちのお客の中に「幸清」という能の小鼓方が入っている。しかし今こうして見ると、この名前は本当だろうかな?
そして、この後には延々出した料理などのことも出てくる。なかなかこういう資料は面白い。
千葉・東京・神奈川の灯が見えてきた。
3.27 暑さ寒さは彼岸過ぎ 鶯の初声
桜の一番手がようやく咲き始めた。しかし寒い。
さっき公園で鶯の初声を聞く。土筆を少々。庭の芹を摘む。
きょうは本当は三島の大岡信館にての『声の力』公演に行くつもりだったが、中止とのこと。これは銕仙会も主催に入っているが、きちんと広報できただろうか。
今週の私の関係した舞台・稽古など
* 21日 春分の日
三菱各社の謡曲サークルの連合発表会『菱水会』(国立能楽堂2階舞台)は実行。但し打ち上げは中止。
* 22日
稽古能(「巴」・「熊野」) 午後 国立能楽堂「高野物狂」の下申し合わせ
夜 早稲田の稽古なく「追い出しコンパ」のみ(ただし恒例の高田馬場ロータリーでの校歌・千秋楽は無し)
* 24日
都立国際高校の能楽観賞会(「天鼓(銕之丞)」観世能楽堂)は7月に延期。
夜 「高橋周一郎君送別会」(銀座「佃喜知」)
* 25日
銕仙会春の講座「熊野をめぐって」初日
* 26日
青山倶楽部稽古
三菱の会では「藤戸」の素謡を謡わせていただいたが、この時節、謡っていて、我ながら、沁みる。
打ち上げなく、千駄ヶ谷で遭遇した銀行のクラブの会員の方2・3人とコーヒーを飲んで帰る。
早稲田の4年生は4人だったが、二人は就職して、二人は残った。
どちらにせよ、それぞれの道をしっかり歩まれよ。
また、元気にお会いしましょう。
響の会通信にも投稿していただいた高橋周一郎君は能を見ること通算1181番とか。この前の国際文化会館での「沖縄残月記」の時も客席に発見。
今回思うところあったのか、伊勢の皇學館大學の神道学科に入学することになったとのことを聞き、急遽、響の会スタッフ有志で送別の宴。
また、元気でお会いしましょう。
銕仙会の講座では現在能と夢幻能のクセということで、仕舞「百万」・「熊野」と「東北」の地謡を担当。
「熊野」の能についての解説は表きよしさんがされて、これは大変わかりやすかった。実は私も「ああそうだったのか」というところあり。
それに対し、仕舞の地謡は一所懸命には謡ったが、現在能・夢幻能の違いという視点で見ていただくのは、なかなか難しいテーマであったかもしれない。
何もなかった23日には久しぶりに緑の中を歩いて、某所で土筆を摘んで、庭の芹・エシャーレット・野蒜も摘んで春の香りを頂戴。今日もと思っていたのに、芹摘み中に冷たい雨が降り出して、後は断念。土筆少々と芹ご飯をいただこう。
しかし、これはまことにありがたい。
どうか、いずれの地も、土が「生命をはぐくむ土」でありますように。
市の防災アナウンスが始まった。よく聞き取れないのだが、明日の停電についてか。
しみかんの徒然に記は定期更新です。
更新日 − 第二・第四日曜日
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