響の会〔清水寛二・西村高夫〕
HOME
お知らせ 公演のご案内 チケット予約 響の会の集い 響の会通信 CLUB HIBIKI 響の会について 同人紹介 お問い合わせ
  |CLUB HIBIKI トップ曲目解説集演者の横顔寄稿フォト・アルバムしみかん日記西村"写々丸"日記壁紙ダウンロード
  |青山グルメぐり青山グルメマップ水道橋グルメマップ相互リンク能と狂言のリンク響の会メール通信
銕仙会
曲目解説集
能と狂言のリンク
公演アーカイブ
公演会場のご案内
青山グルメマップ
水道橋グルメマップ
清水寛二 出演情報
西村高夫 出演情報
サイトマップ
響の会メール通信
演者の横顔
青山グルメぐり
しみかん日記
西村"写々丸"日記
Powered by Google
WEB全体  響の会サイト内
しみかん日記 清水寛二
能楽師 清水寛二 お便りの宛先 出演情報
←前月分へ最新のしみかん日記へ「しみかん日記」アーカイブへ|次月分へ→|
●2010年05月
〔'10/05/05〕端午の節句 立夏 能舞台で結婚式!
〔'10/05/06〕ある日の青山お稽古日誌
〔'10/05/17〕田んぼの水面に青い空 蔵王のてっぺんにまだ雪
〔'10/05/30〕出る杭は打たれる 伸びる芽は摘まれる
4月5月のなかなか詰まった日程がようやく終わってほっと一息。
昨日と今日、朝は生垣のチョキチョキ。ずいぶん透かした。生垣は視線を遮断するのが目的のようだけれど、境界があればいいので、隙間がある方が実際にはよいみたいだし、その方が美しい。
風通しのよい方が、その木のためにも、庭のためにも、家のためにも良い。(ああ、どこかの組織のためにも…。)里山の発想もそれだね。
しかし、まあせっかくのびてきた新芽には気の毒ではあるが、詰まっていると虫にやられたりするので、我慢してください。何度も呪文のように「出る杭は打たれる。伸びる芽は摘まれる。」と言いながら、チョキチョキ。
「悔いは残すまい。摘まれても出すぞ芽を!」

庭の様子をこの前Iさんにメールしたのでそれをここに引用(途中少々略)してみようか。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は一つ夜の稽古が無くなって早く帰ってきたら、カギが閉まっていて、濡れ縁でこれを書いています。
クジャクキキョウの紫がきれいです。紫はムラサキツユクサも。
アジサイが色づき始めました。
どくだみの白い十字架の花が可憐です。
あんまりたくさん生えたので、かみさんはこれを刈って束にして、干しています。やがてお風呂に入れます。
ミツバの一株をアゲハ蝶の幼虫が坊主にして、どこかでさなぎになるのでしょうか、姿を消しました。
食べられてないミツバは、ほんとに小さい白い花満開です。また株が増えます。
トマトも豆電球のような実が一つ付きました。
この冬からモグラが活躍してところどころモコッと盛り上がっていましたが、だんだんおさまってきたようです。
茗荷がだんだん林のようになってきました。
食べたあとを植えた芹も定着したようです。
山椒にも初ガツオからずいぶんお世話になりました。
葉っぱを何年か前にすっかりやられたモッコクの木も、傷んだ葉は切るということだけをやってきて、今年は若葉がきれいに出ました。
榊は能の時、持ち物に使えます。
実生の紅葉もまだ小さいのですが紅葉の時は全山紅葉という具合に見えます。
南天の蕾がたくさんついて難を転じてくれそうです。
ああ、自転車で買い物に行っていたんですね、かみさんが帰ってきました。
雲が出てきて少し寒くなってきました。
中に入りましょう。

結局上のあと、また出て、榊と生け垣のイチイの剪定をしました。
生垣の下をアリの行列あり。
犬の散歩の人や学校帰りの子供たちが挨拶して通ります。
日が暮れてきたのでシソの葉を摘んで、
そのシソと、明太子とを入れてスパゲティを作り、そこへちょうど娘が仕事(クロネコ)から帰ってきました。

さてそして今は、沖縄の島唄のCDをかけて、近所の野菜直売所にあったエシャレットをかじりながら、
鹿児島の人から頂いた出水郡長島の芋焼酎「島美人」をいただきながら、これをようやくメールとしてお送りできそうです。
今度、西巣鴨に20坪の一軒家(3階に舞台付き)を見学に行くことにはなっているのですが、今のこの家は南側道路で(一車線、車はあまり通らず)しかもその向こう側は駐車場で、日はサンサンとあたり、丹沢に沈む夕日まで見れて、ヒマがあれば、庭木のチョキチョキも「ああこういう風に、組織も風通しがいいといいのになあ」などと思いながらできるこういう環境と、舞台付き都会の家と、どういう風に比較できるかなと思っています。

この家の庭の広さは、実は車が一台置けるかどうかです。初めの設計図ではカーポートとなっていたのを生垣つきの庭にしました。
その狭い所に、これだけの植物昆虫などが生息して、四季折々に楽しませてくれ、食卓にも採れたてを色々提供してくれる。
これは得がたいことです。能の中身、ことに四季を愛ずることには貴重です。
しかし正直なところ、毎日都心まで稽古に通ったり、公演で遅くなったりにはなかなか疲れるので、ふと都心もいいだろうと思うこともありですが。

明日は「一石仙人」でツレをやってくれた味方玄君の東京公演が水道橋宝生能楽堂であります。
今日はその申し合わせでした。私は仕舞の地謡の地頭と能〈松風〉の後見です。
さっき大根を擂りながら、今日申し合わせがなかった仕舞の地謡は予習しました。これはぶっつけ本番です。

なかなか本当に能は難しいものだなと思います。
どうやって獲得して行けばいいのでしょうね。
どうも「自力」だけではあるところから先へ進めないようなのです。
「他力」が必要です。

この夏休みに座間市で小中学生対象の能のワークショップをいたします。
文化庁の予算が下りたのです。下りるのは申請の半分以下の30万円位で、これでは実際には稽古やら発表会やらお手伝いを頼むに苦労しますが、がんばって10日間やって、子供たちに能〈土蜘蛛〉を舞わせようかと思っています。
長くなりました。
お返事にはなりませんが、また。


昨日は青山クラブのお稽古の後、響の会のスタッフ会議。先日の反省と今後の展望。深夜に及ぶ。
さて、乞うご期待!
←前のページに戻る このページのトップへ↑
サイトマップ著作権について免責事項プライバシーポリシー